2017年10月24日火曜日

15.6インチ・オールインワンノートPC「HP Pavilion 15-cc000」レビュー(2) ~各ベンチマーク、感想


HP Pavilion 15-cc000icon HP Directplus

レビューその1からのつづきです。 今回はスペックを確認しつつ、ベンチマークソフトを実行し、数日使ってみた感想を書いてみたいと思います。


スペック確認

OSはWindows 10 Home。 搭載RAMは8GB。 メモリは購入時に最大16GBまで増やすことができます。


CPUはCore i7-7500U (2.7~3.50 GHz ) 2つの頭脳で4つの仕事を同時にこなす、2コア4スレッドのCPUです。


ストレージは128GB SSD(M.2接続)+1TB HDD。 初期状態の空き領域は上図の通り。 Eドライブ(RECOVERY)はPCを回復させるときに必要な領域で通常は使用しません。



初期状態のデスクトップ

搭載グラフィックはNVIDIA GeForce 940MX 。 画面解像度は1980×1080ドット。


ベンチマークテスト


128GB SSD(M.2接続)の速度を測定してみました。 連続読込速度は497~550MB/s、連続書込速度は330~436MB/sとSSDとしては標準的な速度です。 OSの起動も速く、レスポンスも良好です。



OGLの結果がGeForce GTX 1050を搭載した「HP Pavilion Power 15」よりも上という逆転現象が起きたのですが、ゲームのベンチマーク(下記)を実行してみると、順当な結果になりました。

■ CrystalMark の使い方
「Mark」…ベンチマークの合計です。
「ALU」…CPU性能に関するベンチマークです。整数演算速度。
「FPU」…CPU性能に関するベンチマークです。浮動小数点演算速度。
「MEM」…メモリ性能に関するベンチマークです。
「HDD」…ハードディスク性能に関するベンチマークです。
「GDI」…2Dグラフィックス性能に関するベンチマークです。
「D2D」…2Dグラフィックス性能に関するベンチマークです。DirectDraw
「OGL」…3Dグラフィックス性能に関するベンチマークです。OpenGL



FFのベンチマークソフトを実行してみた結果は上図の通り。 上記したベンチマークテストの結果が良かったので期待したのですが、思ったほどスコアは伸びませんでした。


解像度を上げ、品質を標準にしてテストしてみると、スコアはさらに下がりました。


他のPCのベンチマークテスト(参考)
■ 日本HP 15.6インチ・ノートPC「HP Pavilion Power 15」
■ Quadro P4000 搭載 クリエイター・エンジニア向けPC「DAIV」
■ 17.3インチ ゲーミングPC「NEXTGEAR-NOTE i7901GA1」
■ 「Quadro M2000」搭載クリエイター向けパソコン「raytrek LT M2」
■ 13.3インチ 2in1 モバイルノートPC「HP Spectre x360」
■ 15.6型オールインワン・ノートPC「m-Book F シリーズ」


起動時間

PCの電源を入れ、ウェブ閲覧ができるまでの時間を測定してみました。 結果は、約16秒でした。 速いです!


バッテリー駆動時間

BBenchを使い、バッテリー駆動時間を測定してみました。 ※バッテリー残量が9%以下になると電源がOFFになる設定です。

条件:液晶の明るさ最大、ラジコ連続再生
結果:4時間41分55秒

条件:液晶の明るさ中間、ラジコ連続再生
結果:5時間42分21秒

15.4インチノートとしてはなかなか良い成績ではないでしょうか。 ちなみに公称値は8~9時間です。 テスト方法が違うとはいえ、ちょっとかけ離れ過ぎではないかと思います。


消費電力

ワットモニターを使って消費電力を測定してみました。


1)電源OFF時: 0W(0.3W以下)
2)スリープ時: 0.4W
3)アイドル時: 41~44W ※何もしていない時
4)ウェブ閲覧: 61W程度 ※サイト読み込み時の一瞬
5)ベンチマークソフト実行時: 最高57W程度


(3)アイドル時の消費電力が他のノートPCとくらべてかなり大きいです。 タスクマネージャーで他のソフトが動作していないことを確認してから測定したはずですが、確認不足の可能性は否定できません。 すみません。


電気代

消費電力をもとに電気代を算出してみます。 消費電力は通常使用(44W程度)を、毎日12時間使用すると仮定しました。 ※「電気代計算シミュレーターで電気代を計算してみましょう 」を利用して算出しました。結果・・・

1年間の電気代は、4942円です


発熱


キーボード面の発熱はまったく気になりません。


騒音

ファンは常に回っていますが非常に静かです。 最大回転数になってもあまり気になりません。


スピーカーの音質

内蔵スピーカーの音質は必要十分という印象です。 奥行きや迫力は感じませんので、音質にこだわりたい場合は別途スピーカーを用意した方がいいかと思います。


感想、まとめ


前回お借りした日本HP 15.6インチ・ノートPC「HP Pavilion Power 15」とほぼ同じ外観ですが、使用感や印象は随分違います。 HP Pavilion Power 15よりもバッテリー駆動時間が長く、光学ドライブが内蔵されているので、電源のないところでも使いやすい15.6インチノートだと思いました。


反面、HP Pavilion Power 15よりも、液晶品質とグラフィック性能が低いので、じっくり腰を据えて使うにはあまり向いていないかもしれません。 


個人的には本機の液晶品質が気になりました。 9.7インチ iPad Proスマホなどの視野角が広く、色味もそれなりに適切なIPS液晶に慣れているので、本機の液晶を見るとテンションが下がります(汗)


使い倒せるサブノートが欲しい場合は、価格が安く、装備が一通り揃っている本機を、デスクトップ機としてバリバリ使うのであれば、HP Pavilion Power 15を選ぶと良いのかなと思いました。 あと15.4インチモニターの場合、解像度はやはり1920×1080ドットがちょうどいいですね。
(了)



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