とくみつ録。: 手のひらサイズのデスクトップPC「HP Stream Mini 200-020jp」レビュー（４）　まとめ

HP Stream Mini 200-020jp （製品情報＆購入ページ）　HP Directplus

日本HPの手のひらサイズ・デスクトップPC「HP Stream Mini 200-020jp」をお借りしました。　レビューその１、その２、その３からのつづきです。　今回は体感速度や消費電力を確認しつつ、まとめます。

OSの起動時間

電源を入れてブラウザが起動するまでの時間を測定してみました。　上動画はそのときの様子です。

結果・・・
約17秒でした。

非常に速いです。　再起動もスムーズ！　電源をOFFにしないで常にスリープ待機する人にはあまり関係ない速度かもしれませんが、トラブルが起きた時、OSをアップデートしたときなど、ここが遅いとイライラしますので個人的にはわりと大事だと思ってます。

■ 各PCのOS起動時間

体感速度

ウェブ閲覧、YouTube（1080p）視聴

ウェブ閲覧、FullHD動画視聴、メールチェック、年賀状作成、画像の管理・編集などなど、一般的な用途だったらストレスなく使えます。　PCパワーが必要な動画編集も時間の短いものなら余裕です（ムービーメーカーを使用）。　居間のテレビに繋いでみんなで使うサブ機にぴったりちょうど良いかと思います。　ただストレージ容量が32GBと少ないので、必要に応じて大容量HDDやSSDを増設したほうがよさげです。　というか私ならすぐに増設します。

ちなみにYouTubeのFullHD動画を３つ同時に再生してもカクカクすることはなくスムーズでした（CPU使用率も50～60％程度）。　しかしマウスの動きがぎこちなくなり、PCの反応速度は落ちました。　このあたりがこのPCの限界っぽいです。

消費電力

ワットチェッカーで消費電力を測定しました。

１）スリープ時：　0W　←１W以下
２）アイドル時：　3～4W
３）FullHD動画再生時：　8～10W
４）ゲーム（スト4）のベンチマークソフト実行時：　19W

（１）スリープ時には１W以下の消費電力です。　（２）PC起動中、何もしていないでいるときは３～４W程度。　省電力設計です。　自宅のファイルサーバーにも良さげ！　（４）ではCPU使用率５０％くらいなのですが、マウスの動きがぎこちなくなります。　そして消費電力も一気に跳ね上がります。

一年間の電気代

消費電力をもとに一年間の電気代を算出してみます。　消費電力は平均して5W程度、1日12時間使用すると仮定しました。　※「電気代計算シミュレーターで電気代を計算してみましょう」を利用して算出しました。

結果・・・
約560円でした。　安っ！

参考
■ 各PCの1年間の電気代

騒音

非常に静かです。　耳を近づけるとファンの音は聞こえますが、ファンレスの外付けHDD（3.5インチ）と比べても全然静かです。

まとめ

小型で省電力。　そして低価格。　CPUパワーはあまりないけど、搭載してるSSDが高速なので全体的なレスポンスは上々。　一般用途なら必要十分な性能です。　メモリやストレージの増設・交換が簡単にできるので、カスタマイズして、サブ機やファイルサーバー機として使っても楽しそうです。

良いところ
１）筐体が小さい　→「外観チェック」
２）レスポンスが良い
３）省電力　→「消費電力」
４）メモリやSSDの増設・交換が簡単　→「内部チェック」

気になるところ
１）CPUが選べない（上位機種不在）
２）色が個性的（他の色が選べない）

NUC規格みたく、ベアボーンキットとして見た時にとても魅力的なPCです。　省電力なのでファイルサーバー用に欲しいです。　あとはメインPCとして使える上位機種「HP Pavilion Mini Desktop」（シルバー）の日本での発売を願うばかりです。　仕事用のデスクトップPCはコストパフォーマンス優先でミニタワー型を選んできてますが、私にはかなりオーバースペックです（筐体サイズ的に）　今後は「HP Stream Mini 200-020jp」みたいな手のひらサイズPCをメイン機にしたいです。
（了）

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