とくみつ録。: 日本HP　15.6インチ・ノートPC「HP Pavilion 15-p000」レビュー（４）　～バッテリー駆動時間、消費電力、電気代、発熱、騒音、まとめ

日本HPのオールイン型ノートPC「HP Pavilion 15-p000」をお借りしました。　レビューその1、その２、その３からのつづきです。　

バッテリー駆動時間

BBenchを使い、バッテリー駆動時間を測定してみました。　※バッテリ残量が８％をきると電源がOFFになる設定です。

１）液晶の明るさ最高、ウェブを常に閲覧
3時間39分（13169秒）

２）液晶の明るさ最小、ウェブ閲覧なし、文字打ちのみ
8時間58分（32315秒）

公称値は６時間３０分です。　（１）は液晶の明るさをMAXにして常にウェブ閲覧するという普通の使い方ではないハードなテスト方法です。　（２）は液晶の明るさを低くして、ネット接続せずにずっと文字打ちしているだけ。　オールインワン型ノートとしては、なかなか良い結果だと思います。

消費電力

ワットチェッカーを使って消費電力を測定してみました。

１）スリープ　0W　1W以下
２）アイドル時　4～6W（液晶輝度最小～最大）　←なにもしていないとき
３）ウェブ閲覧　約11W　読み込み時の一瞬
４）CPU使用率100％時　22W

低いですね！　まるでモバイルノート並の省電力設計です。

1年間の電気代を算出

消費電力は平均して10W程度、1日12時間使用すると仮定した場合の1年間の電気代は以下のとおりでした。　※「電気代計算シミュレーターで電気代を計算してみましょう」を利用して算出しました。　

結果
1088円　でした。

■ 各PCの1年間の電気代

発熱

貸出期間中に使ってみた限りでは、発熱で手のひらが不快になることはありませんでした。　省電力設計であることとと、パームレスト部分の素材はプラスチックなので、熱伝導率が低く、金属製筐体のような極端な温度変化が少ないことも影響してるんだと思います。

PCに負荷をかけたときの温度を測定してみました（CPU使用率を100%近くにして20分稼働）。　結果は上図のとおりです。　温度は「OHM 赤外線温度計TN006（Amazon）」で計測しました。

騒音・内蔵スピーカーの音質

ファンノイズはほとんど聞こえないレベルです。　静かです。　PCに重たい処理をさせると、ファンの回転音が大きくなりますが、それでも耳障りではないので気になりません。

内蔵スピーカーの音質は、ノートPCとしては普通かなと。。。　低音が出ていないので、音楽をいい音で楽しみたい人は外付けスピーカーを用意したほうが幸せになれます。　例えばこういうの。

まとめ

最後に良かったところと、イマイチなところをあげながらまとめます。

・良いところ
１）　個性的でおしゃれな色
２）　性能と装備のわりには低い価格設定
３）　省電力

・イマイチなところ
１）　液晶品質
２）　購入時に構成をほとんどカスタマイズできない

水色の個性的なボディカラーが魅力的なノートPCです。　写真では伝えにくいのですが、絶妙な色合いで綺麗です。　女性にもウケる色だと思います。　・・・と何度も褒めてますが、個性的なので、好みはわかれるかも。　購入前にどこかで実物が確認できたらいいんですけどねえ。　あと、省電力であるとこと、性能・装備のわりには価格が低く抑えられてるところもいい感じです。

逆にイマイチに感じた部分は液晶品質。　全体的に白っぽくて視野角も狭いです。　今のスマホやタブレットの液晶と比べると、一昔前の液晶に感じます。　そしてCPUやストレージなど、PCの構成はほぼ固定です。　購入時に目的に合わせてあれこれ選択する余地はありません。　せめて HDD → SSD への変更くらいできたほうがいいのになぁー　なんて思います。

と、イマイチに感じる部分はあるにせよ、装備や性能は十分です。　仕事に使うならメモリを16GBにしてストレージもSSDにしたい！なんて欲が出ますが、家で年賀状作成やネット閲覧など、趣味目的やまったり使うぶんには何ら不満はありません。　この特徴的な筐体色が気になった方はHPのサイトでチェックしてみてください。
（了）

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