2020年4月20日月曜日

「この世界の片隅に」(2016)に衝撃をうけた

新型コロナウイルスの影響で時間に余裕のある生活を送ってます。 3月はジタバタしてたのですが、4月に緊急事態宣言が発令されて諦めました。 コロナが収束するまで待機モードに入ります。 掃除したり、営業ツールを作ったりしてますが、最近は「Amazonプライム・ビデオ」で、評価が高いのに観てなかった映画やドラマ、アニメを観ることにハマってます。 例えば「フォレスト・ガンプ」「ショーシャンクの空に」「きっと、うまくいく」「鬼滅の刃」「JIN -仁-」など ※挙げた5作品はどれも面白かったです。


その中でも「この世界の片隅に」(2016)に衝撃を受けました。 こんなに感情を揺さぶられる映画は初めてかも。 今まで観てきたアニメの中で一番良かったです。 戦中戦後の広島(呉)での生活 という過酷な状況なのに、観終わった後に爽やかな気持ちになれるので何度もリピートしてます。 エンドロールで女の子が成長していくカットが挿入されているのですが、それも本当に良いですね。



勢い余って、原作(コミックス)や対談本も読みました。 原作は全体的に昭和の文学的な雰囲気が漂っていて思わず発行日を確認してしまうほどです(2006年~の作品です)。 水原のガキ大将ぶりの描写があったり(すずが素直に向き合えないわけだw)、この映画では描かれてなかったリンとのエピソードがあったり、ことりんごさんの曲の歌詞は作中に書いてある詩だったりと、発見があり面白いです。 正直読みやすい漫画ではないと思うのですが(ごめんなさい)、読み解いていく楽しさがあり、こちらも映画同様、何度も読み返してます。 映画と一緒にみると味わいが増す気がします。



2019年12月20日に公開された『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』ではリンとのエピソードや時間や予算の都合でカットされたシーンが追加されているんですね。 観に行きたいのに、映画館は現在どこも閉まってます・・・なんて年だ・・・ Blu-ray Discでも良いからはやく観たいです。



戦中戦後が舞台なのに、死に関する凄惨な描写はほとんどありません(だから何度も見返したくなるのかも)。 ただ最後に原爆のシーンだけが生々しく描かれます。 そこだけ引っかかってたのですが、上記ドキュメンタリーの質疑応答の中で監督が答えてた「すずさんのもうひとつの可能性」と聞いてハッとしました。 作品の各シーンが全部繋がった気がしました。 頭の中にかかってた靄が晴れて、同時に、際どい運命だったんだなあとゾッするものを感じたり・・・。 もし晴美ちゃんが・・・だったら、超バッドエンディングだった・・・かも?・・・



この作品はフィクションです が、現実世界で起きたイベントの日時は正確に作品のタイムラインに反映しているんだとか。 例えば大和が呉の港に寄港し、それをすずと周作が一緒に見るシーンや、軍艦青葉が呉の港に帰ってきて、水原が訪ねてくるシーンなど。 青葉がどのような戦いを経て呉に帰ってきたのかを調べると、水原の行動もわかるような気もします。



ドラマも面白かったです。 原作やアニメとは解釈や登場人物が違ってたり、わかりやすくしすぎてる部分もありますが、それはそれで。 


「この世界の片隅に」は2016年に公開された作品ですし、有名ですし、話題になっていたことも知ってて、テレビでも放映されたのに、なぜかまだ観てない数ヶ月前の自分みたいな人がいたら是非オススメしたいです。


エンディング曲(みぎてのうた)の「ほら、ご覧、今これも、あなたの一部になる」という歌詞がこの映画の魅力を表現してるように思いました。


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【さらにいくつものメイキング・ムービー INTERVIEW編】のん×『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』×『映画秘宝』2020年1月号
公開記念!のんさんスペシャルインタビュー|この世界の片隅に【映画】
『この世界の片隅に』片渕須直監督インタビュー【前編】 | 映画ログプラス
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